exhibition / 2019.12.20
苅部太郎個展「Regarding the Shadows of Others」
今回3つのシリーズの写真を展示して頂いています。
まず1つ目は、ロヒンギャ難民の人々をポラで撮影しウェブで公開。SNSで行方不明の家族を探し当てるプロジェクトの「Letters to You」
2つ目は、テレビを意図的に接触不良にし画面に生まれるグリッチを撮影した象徴的な作品の「INCIDENTS」
そして3つ目は、硫黄島の戦闘現場を科学捜査の手法で撮影した新作「Luminescence」
本当に見応えのある写真作品ばかりです。
「Letters to You」は、遠い場所にいる信じられないほどの多くの人達が、私と同じ今という時を生きていて、でも全く違う人生を送っていることの理不尽さ。それでいて想像が出来なくて自分のことのように思えない現実感の無さ。
その思いをどう自分の中で感じるか?ということを問いかけてくれているような気がします。
ただ苅部さんは見る側になにかを押し付けているわけでは無い。
それこそがこの作品の素晴らしさだと私は思うのです。
ぜひ本日木曜から来週月曜までみなさまをお待ちしていますね。
苅部太郎写真展
「Regarding the Shadows of Others」
2019年12月14日(土) 〜 2020年1月31日(金)
入場無料
会場 LIBRIS KOBACO
時間 13:00~18:00
休廊日 火曜水曜、年末年始(12/29 – 1/4)
苅部太郎|Taro Karibe
1988年愛知県生まれ、東京拠点。南山大学人文学部心理人間学科卒業。在学中に英国留学・南アフリカ共和国で国際NGOの感染症コントロール計画で研修。卒業後、金融機関に勤務した後に写真家として独立した。具体的で特定の社会的現実に基づき「自他の境界の揺らぎ」「時間的・空間的に離れた他者への共感」を媒介する写真作品制作を展開している。作品はThe New York TimesやWIREDなど国内外のさまざま媒体に特集され、PDN Photo Annual賞(米, 2017)を受賞、第18回写真「1_Wall」(日本, 2018)入選。主な展覧会にHead on Photofestival(豪 シドニー)や屋久島国際写真祭があるほか、IMAメディアプロジェクト/Panasonicが選出する新進写真作家6名の内の一人として「Lumix/meets beyond2020 Japanese Photographers #6」に参加。同展は2018年にアムステルダム・パリ・東京を巡回した。
https://www.tarokaribe.com/
本と写真
LIBRIS KOBACO
フォトギャラリーと本屋を互い違いにオープン
福岡市中央区大手門3-2-26 ♯401
☎︎090(8395)6010
openday mon.thu.fri.sat.sun
close tue.wed(年末年始12/29 – 1/4)
13:00-18:00