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写真

exhibition / 2021.09.18

本日は9月17日。
展示5日目の安藤瑠美さんの写真展『TOKYO NUDE』

そして。LIBRIS KOBACOが少しだけサポートさせて頂いています
九州ニューアート(博多阪急8階にて)も20日月曜祝日まで開催中です!

こちらもぜひぜひみなさまよろしくお願いします。

安藤瑠美写真展
『TOKYO NUDE』
2021.9.10日(fri) 〜 2021.10.17(sun)

フォトグラファー。
そしてフォトレタッチャーとして活動する安藤瑠美さんによる写真展『TOKYO NUDE』を開催いたします。

東京の街の風景から看板や窓、アンテナなどをデジタル処理して消している景色(レタッチ=消す)が、一面に広がる写真作品。
こんなにも東京の街は美しく多彩で
幾千幾万もの人々の息遣いを消しても鮮やかに目に映る。
それはまるで見たことのない不思議の国に迷い込んだような感覚の写真たち。

安藤瑠美の撮る美しい東京の街。
ぜひその景色をご覧頂けたらと思います。

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東京は、時代とともに新陳代謝を繰り返してきた。
ひしめき合うように建てられたビル群は、まるで都会に根差した一つの生命体のようだ。
東京に暮らす私は、この硬質な生命体と共生している。

一方、人同士の共同体意識はネット上に移行しているように感じる。遠距離のバーチャルな繋がりの方が、壁を挟んだ隣人との関係よりもよっぽど重要だったりする。
バーチャルがリアル化し、リアルがバーチャル化している。
今や東京という都市の輪郭はボヤけつつある。

我々にとって物質的な機能が不要になった時、東京はどんな姿になるのだろう。
そこには入口も出口も存在しない、箱としての建造物が広がる。
全ての活動は箱の中で完結し、都市からは写真や文字、人の消費活動の痕跡は消滅している。

人間に装飾された文明という衣服を脱ぎ捨てた、
東京の露わな姿=「TOKYO NUDE」 が広がる。

それは我々にとってのディストピアなのか
東京にとってのユートピアなのか

私達は、確実に変わりゆく東京の輪郭に対峙していかなければならない。

-安藤瑠美-

プロフィール
1985 –
岡山県生まれ。2010年に東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業後、アマナグループの株式会社アンに入社。2019年にTHE REFERENCE ASIA「PHOTO PRIZE 2019」ナタリー・ハーシュドーファー選優秀作受賞。写真集に『TOKYO NUDE』がある。

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安藤瑠美写真展
「TOKYO NUDE」
2021年9月10日(金) 〜 2021年10月17日(日)
入場無料
会場 LIBRIS KOBACO
時間 13:00~18:00
休廊日 月曜火曜水曜
※祝日は休まずオープン

本と写真 リブリスコバコ
LIBRIS KOBACO
フォトギャラリー& 写真集の本屋
福岡市中央区大手門3-2-26 ♯401
☎︎090(8395)6010
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13:00-18:00