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写真

exhibition / 2023.05.26

藤田はるか写真展『torikumo』
本日5月26日(金)展示15日目。
いよいよ藤田はるか写真展も残すところあと8日間。来週末6/4の日曜日までとなりました!

6月4日の最終日は藤田さん在廊予定ですよ!

みなさまお急ぎください🏃‍♂️

今展の美しい美濃和紙のプリント。
作品の額にガラスが入っていない為、藤田さんの思いをダイレクトに感じることができます。

今展示は藤田さんが自然光と静寂が混ざり合う本当に見事な空間に仕上げてくださいました。
とっても美しい空気感です。

全ての今展示の作品達は、美濃和紙に染め刷りという技法でプリントされています。
まるで水墨画のような…写真なんだけど写真ではない不思議な感覚を体験頂けると思います。

美濃和紙の風合い、そしてキラキラとしたその美しさにきっと驚かれると思います。近づいてゆっくりとご鑑賞ください。

みなさまを本日もお待ちしております!

今展『torikumo』は、藤田が襖絵や屏風に描かれてきた花鳥風月を写真で表現をした美しい作品郡の展示です。
また今展は藤田にとって九州初個展となる展示となります。

画材屋で譲り受けた金箔と銀箔貼りの襖を撮影、それをプリントした印画紙を下地として、花や木、鳥などの厳しくも美しい自然や動物といった被写体を古い4×5のフィルムで撮影し、その印画紙に重ねてプリントするという手法で制作をされています。その印画紙を元に美濃和紙に染め摺りという手法でプリントした作品を展示致します。

暗色を基本としながら何層もの色調が重なる様は、はるか長い時間を経て存在する絵画作品のようにも見えます。

展示名でもある『torikumo』は、季語の「鳥雲に入る」に由来しており、
春に北方に帰る渡鳥が雲間はるかに見えなくなることを意味しています。
そう。
藤田はるかの作品には、まるで渡り鳥が雲間に消えるように
ほんの一瞬でも目を離すと目の前から消えてしまうかのような儚い美しさを感じます。
ただその儚さとは対照的に凛とした静かな佇まいも感じるのです。
まるでその土地土地に根付く強くたくましい草木のように、
ありのままのそしてそのままの強さがあるのだと思います。

藤田はるか写真展
「torikumo」
期間:2023年5月6日(土) – 2023年6月4日(日)
会場:LIBRIS KOBACO
福岡市中央区大手門3-2-26 田中ビル401
営業時間:13:00ー18:00
※会期中の祝日は営業※

//作家プロフィール//
藤田はるか
宮城県仙台市生まれ。1998年、渡英。現在、東京を拠点に活動中。主な展示に、個展「いくつもの音のない川」(2013 年/東京・AL)、東日本大震災のチャリティー・グループ展「sowing seeds」(2013年/ノルウェー、オスロ)、1998 年仙台私立現代美術館での個展、個展「winter」(2015年/YKG・東京)(2020年/BOOK AND SONS・東京) など。写真集に『いくつもの音のない川』(2013年/私家版)、『winter』(2015年/HeHe)。
www.fujitaharukaphoto.com/
https://www.instagram.com/fujitaharukaphoto/?hl=ja

本と写真 リブリスコバコ
LIBRIS KOBACO
フォトギャラリー& 写真集の本屋
福岡市中央区大手門3-2-26 ♯401
☎︎090(8395)6010
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