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写真

exhibition / 2023.12.09

王露写真展『Frozen are the winds of time』
本日12月9日土曜日。展示6日目です。
@wangxixi_foto

年末がもう今月末だと思えない陽気の日もある福岡。でもやっぱり街がざわめいてるので師走なんだな…とも感じています。
みなさまお忙しい時期かと思いますがぜひ展示を見に来てくださると嬉しいです。

町口覚さん造本の写真集もサイン本で数量限定にてご用意しております。

来年2024年まで開催をする王露写真展 『Frozen are the winds of time』
本日もLIBRIS KOBACOを暖めてみなさまをお待ちしておりますね!

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私はまだ亡くなった母の日記を読むことが出来ない。
心の隅っこにあるたくさんの小さな後悔がいつも泡のように広がり読むことを拒否させているからだ。

王露の写真集『Frozen are the winds of time』は、彼女の母の日記を写した写真から始まる。

海の向こうに暮らす私の知らない家族。
王露の父と母だ。
写真家・王露の父親は、彼女が12歳の時に事故により脳に損傷を受け精神障害の診断がくだっている。
ページをひらくと彼は拳や手のひらでシャッターを遮るように顔を隠し、ときに真っ直ぐに娘の向けるカメラのファインダーをじっと見つめている。
そして、その父に寄り添いながら共に暮らす彼女の母も写真に写る。

もちろん写真の中の家族は、私の家族ではない。でもそこに写る私の家族ではない写真が私の家族と交差していく。

私は開くことが出来ない私の母の日記の存在を感じながら、王露の写真集のページを開く。
心の中の後悔の泡が少しだけ消えるのを感じながら。

王露写真展
『Frozen are the winds of time』
期間:2023年12月2日(土) – 2024年1月14日(日)
会場:LIBRIS KOBACO
福岡市中央区大手門3-2-26 田中ビル401
営業時間:13:00ー18:00
休廊日: 火・水 年末年始(12/25-1/5)

///作家プロフィール///
中国山西省太原生まれ。
武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。東京藝術大学美術研究科先端芸術表現専攻修士修了。普段見過ごしている時間、記憶、日常生活などを写真メディアにより可視化し、現実世界を描写したり架空のストーリーを創作。主な賞歴に、KG+SELECT Awards(2022) 、Portrait of Japan 入賞(2021)、LensCulture Critics’ Choice 2020 Award(2020)、Reminders Photography Stronghold「COVID-19 パンデミック」公募展最優秀賞(2020)、キヤノン第2回SHINES入選(2019)、キヤノン写真新世紀佳作 (2019)、第20回写真「1_WALL」ファイナリスト(2019)など。2022年、British Journal of Photographyが選ぶ今年注目の写真家に選出された。

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