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鈴木萌写真展 『底翳』

2025.03.22(Sat) - 2025.04.20(Sun)
無料

LIBRIS KOBACOでは今月3月22日の土曜日より、鈴木萌写真展『底翳』開催いたします。
@moesuzuki.bbi

ロンドン芸術大学で写真を専攻をしたビジュアルアーティスト・鈴木萌の福岡初個展となる『底翳』。
今展示『底翳』は、写真作品だけではなく映像によるインスタレーションも同時にご覧頂くことができるLIBRIS KOBACOでは初めてとなる空間構成となります。

初日の展示終了後には作家本人によるアーティストトークも開催予定(ご予約制)です。
私自身が本当に楽しみにしていた展示です!
みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

尚、展示初日3月22日には作家本人によるアーティストトーク【離れる写真集】も予約制にて開催予定です。

鈴木萌トークイベント【離れる写真集】

日程:2025年3月22日(土)

開演:18時30分~

登壇:鈴木萌

料金:1,500円(500円分のお買物券付)

【お申し込み方法✨ご予約制✨】
●店頭、インスタのDM、Xのメッセージ、メールにてご予約可能です。
・代表の方の氏名、電話番号
・参加者全員の氏名、参加者数
をご記入の上、お申し込みください🙏
📩 info@libris-kobaco.com

鈴木萌写真展

『底翳』

期間:2025年3月22日(土) – 2025年4月20日(日)

会場:LIBRIS KOBACO

福岡市中央区大手門3-2-26 田中ビル401

営業時間:13:00ー18:00

休廊日: 火・水 会期中の祝日はオープン

鈴木萌さんの作品『底翳』は、彼女の父親が緑内障となり少しずつ視野が欠けていくことに起している作品です。
作品集は、彼女の父親のかつての若い頃の写真から始まり、幼い頃の彼女と父親が共に写る写真や父親がフィルムでおさめた風景写真で構成されていて、そして写真は徐々に、父親が歳を重ね緑内障となり視力が失われるという事実を様々な手法で彼女が表現をした写真に変わっていきます。

父親が見ているであろう視野の欠ける風景をただ可視化をするということではなく、父親の心の内側の世界が彼女を通して表現されているのだと気づくことができる作品で、まるで小さな雫がゆっくりとゆっくりと手のひらをつたって落ちていくような感覚に私はとても近いと感じています。

徐々に視野が欠けていき、最後には失明をしてしまう…
彼女はその事実を『失明への旅』と表現しています。

鈴木萌さんが写す心の世界の旅の断片。
LIBRIS KOBACOの空間で感じ取っていただけたらと思います。

LIBRIS KOBACO
増田みさ

「底翳」(そこひ)とは、何らかの眼内部の異常により視覚障害をきたす目の疾患の俗称として江戸時代から使われてきた言葉。そのうち、緑内障は「青底翳」(あおそこひ)と呼ばれた。現代における視覚障害の一番多い原因疾患である緑内障の病態は、その原因や治療法にいたるまでいまだ完全な解明がされていない。点眼薬や手術の甲斐無く、私の父の緑内障も、ゆっくりと確実に視野狭窄が進行している。
父はかつて、あらゆるものをノートに書き留める人だった。旅先で写真もたくさん撮った。50年以上にもわたる編集者としてのキャリアは、常に膨大な本と文字に囲まれていた。


でも今は、視野が狭くなっていく自分の境地を、静かに淡々と受け入れているかのように見える。一方で、差し込んでくる光を離すまい、失うまい、と必死で病の進行に抗う一面をふとした瞬間に見せることもある。自分の周囲に壁をしっかりと築き、父が見えないものが見えて、父が見ているものを同じようには見ることができない他者からは同情や共感を簡単には寄せつけない。


その壁の隙間からそっと覗くと、そこには、底に潜む翳の淵を時には頼りなく、しかし時には新しい認知を求める確かな足どりで、出たり入ったりする父の姿が見え隠れする。父の失明への旅は、まるで翳と光の間を行ったり来たりする波のように進んでいる。


-鈴木萌-

///作家プロフィール///

鈴木萌

東京を拠点とするビジュアルアーテイスト。長期的なリサーチを軸にプロジェクトに取り組み、収集した証言やデータから作られるイラストやビデオなどを写真と組み合わせて、複雑な層が織り重なる「物語」として表現している。 これまで「底翳」(2020)、「Today’s Island」(2022)、「Aabuku」(2024-ongoing)など、環境問題や都市開発、身体障害などに影響を受けた人々の記憶に焦点を当てた作品を制作。写真集の編集の中で作品を物語ることを得意とし、制作した写真集は世界各地の写真集賞を受賞している。作家活動の傍ら、写真集出版レーベル「Three Books」の共同代表として、さまざまな写真集のディレクション、編集、デザインに関わる。
Luma Rencontres Dummy Award, Kassel Dummy Book Award, Arttaca Grant, Fujifilm GFX Challenge Global Grantなどを受賞

本と写真 リブリスコバコ
LIBRIS KOBACO
フォトギャラリー& 写真集の本屋
福岡市中央区大手門3-2-26 ♯401
☎︎090(8395)6010
openday mon.thu.fri.sat.sun
close tue.wed
13:00-18:00

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写真

桑島智輝写真展『Through』

2025.01.25(Sat) - 2025.03.02(Sun)
無料

LIBRIS KOBACOでは2025年1月25日土曜日より桑島智輝写真展『Through』を開催いたします。

桑島智輝『Through』は、妻との別離により写真の主題を失ったと語る桑島が、生きることを自問自答しながら日々を撮影をする中で、撮った写真をプリントして更にそれを複写してプリントした(2度レンズを通した)写真作品が並びます。

私たちがよく知っている桑島智輝の作品ではなく、今までとは異なる形で表現をされた彼の作品を知ることが出来るはずです。

2025年1月25日スタートの桑島智輝写真展『Through』にてみなさまを心よりお待ちしております!

展示初日と二日目には(1/25、1/26)ポートレート撮影会も開催予定です。※予約制※
ぜひこちらも楽しみになさっててください。
ご予約もぜひお待ちしております。

📷桑島智輝ポートレート撮影📷
1/25(土)・26(日)
各日
11:00- /11:40- /12:20- /13:00- /13:40- /14:20- /15:00-

●1枠1人、各回40分 15,000円(税込)
●別途ドリンク代1,000円頂戴します。
●撮影した写真をその場でプリントしてお渡しします。

【お申し込み方法】
件名にポートレート撮影希望と明記の上
お名前、お電話番号、日時の第二希望までをご記入いただき
📩info@libris-kobaco.com、インスタDM、Xメッセージ、店頭にてお申し込みください。
3営業日ほどで先着順にて日時のご案内を差し上げます。

⚠️注意事項⚠️
■会場にはトイレがございませんのでご注意ください🙇‍♀️
■各回お一人ですのでキャンセルはご遠慮ください。
みなさまのご協力をよろしくお願いします。

本展の作品は2023年秋から2024年秋までの期間に撮影しました。2023年末それまで撮影してきた妻との別離によって主題を失いました。絶望の中でも日々を撮影することによって、生きる意味って何?という問いを肯定できたように思います。
これまで私にとっての写真は、特定の人物との関係性と距離感をあらわしたり、過去の出来事や情景をあらわすものでした。しかしこの一年でそれらは薄くなり、世界と対峙した時にあらわれる直感と感情のリアクションこそが私にとっての写真となったのです。目の前に現れたイメージを撮してプリントする、それを複写してまたプリントする。
二度レンズを通した写真は現実感が遠くなり私のものではなくなったように感じます。
早い辛い何でもないでお馴染みのインスタのバズ写真から遠く離れて、明日の身を案じながら、思えば遠くにきたもんだとXに投稿するのです。

2025年1月1日
桑島智輝

桑島智輝写真展
『Through』
期間:2025年1月25日(土) – 2025年3月2日(日)
会場:LIBRIS KOBACO
福岡市中央区大手門3-2-26 田中ビル401
営業時間:13:00ー18:00
休廊日: 火・水 会期中の祝日はオープン

///作家プロフィール///
桑島智輝
Tomoki Qwajima
1978年岡山市生まれ、2002年武蔵野美術大学卒業、鎌田拳太郎氏に師事、2004年独立。2019年、写
真集「我我」(青舎)発刊、2020年写真集「我旅我行」(青舎)発刊。主な展示に、2020年「前
我我後」渋谷 PARCO ギャラリーX、2022年「distance」 学芸大学 book and sons、 2023年
京都 PURPLE、 2024年「GAGA」三軒茶屋twilljight、など。

本と写真 リブリスコバコ
LIBRIS KOBACO
フォトギャラリー& 写真集の本屋
福岡市中央区大手門3-2-26 ♯401
openday mon.thu.fri.sat.sun
close tue.wed
13:00-18:00

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写真

田川基成写真展『海の記憶』

2024.12.07(Sat) - 2025.01.19(Sun)
無料

LIBRIS KOBACOでは12月7日土曜日より
田川基成写真展『海の記憶』を開催いたします。
@motonari_tagawa

写真展『海の記憶』は、15歳で故郷の島を離れた写真家・田川基成が自身の故郷である長崎の島々や海辺を巡る旅をしながら中判フィルムで撮影した作品が並びます。
そして写真作品だけではなく、作家本人が今展示の為に書き下ろしてくださったエッセイもみなさんに読んで頂くことができる展示となります。

12月7日スタートの田川基成写真展『海の記憶』にてみなさまを心よりお待ちしております!

\✨田川基成トークイベント開催決定✨/

【長崎の海を巡って(予約制)】
日程:2025年1月18日(土)
開演:18時30分~
登壇:田川基成
料金:1,500円(500円分のお買物券付)

LIBRIS KOBACOでは2025年1月18日土曜日に田川基成さんによるトークイベントを開催いたします。

これまでの田川基成の写真家としての歩みから、故郷・長崎の海を巡る旅、赤々舎から発刊された写真集『見果てぬ海』について。
また現在制作中の北海道をテーマにした新作までのお話を作家ご本人に語って頂ける貴重なトークイベントです。
当日使えるお買い物券も付いてきますよ!

みなさまのご予約お待ちしております。

【お申し込み方法✨ご予約制✨】
●店頭、インスタのDM、Xのメッセージ、メールにてご予約可能です。
・代表の方の氏名、電話番号
・参加者全員の氏名、参加者数
をご記入の上、お申し込みください🙏
📩 info@libris-kobaco.com

⚠️注意事項⚠️
■会場にはトイレがございませんのでご注意ください🙇‍♀️
■18時の展示終了後にイベント準備に入りますので一度店外に出て頂くこともございます🙇‍♀️

みなさまのご協力をよろしくお願いします。

波の音。潮の香り。海はいつも目の前に広がっていた。

リアス式地形の複雑な海岸線をもつ長崎県の海には 、約1500もの離島が浮かぶ。海の向こうに見える島へ渡ると、そこから自分が旅立った海岸や、別の島が見えてくる。さらに先に浮かぶ島に渡ると、また違う島と風景が立ち現れる。長崎の海は、そうした見る、見られるを延々と繰り返す環世界だ。私はそんな島のひとつで育った。

私が実家のある島を離れたのは、16歳になる年だった。それから長崎市内、北海道、東京と暮らしてきた。そうして人生の半分を故郷の外で過ごすようになった頃。自分の故郷の海のことを、もっと知りたくなってきた。

以来私は、海岸から島、島から島へと渡り、撮影を重ねてきた。そこにある無数の海岸で太古から、そして今も人が暮らしている。人はなぜ海を眺め、海を渡るのだろうか。

故郷の海を巡る旅。そこで出会ったのは、初めてなのにどこか懐かしい風景、来たことのあるようでまだ見ぬ土地と、昔から知っていたような気がする人たちの顔だった。

– 田川基成 –

16歳になったばかりの頃、美しい海を小さなプロペラ機で渡って五島の福江島に向かった。
車でくねくねとした海沿いの道を抜けると、突然目の前に草原のような丘が広がっていた。
よく見ると丘の向こうに白い教会の十字架が見えた。
海の風に吹かれながらその教会に近づいていく。

教会の扉を開けるとずっと昔から人々に信じられていた『信じる思い』がそこには在るような気がした。

『人々の思い』そんなものは写真には写らないという人もいるけれど、田川基成が撮った写真には、あの時に感じた『信じる』という人々の思いが写っていた。

そして、写真には『人々の思い』は写るということを田川基成の写真はそう私に信じさせてくれた。

LIBRIS KOBACO
増田みか

田川基成写真展
『海の記憶』
期間:2024年12月7日(土) – 2025年1月19日(日)
※年末年始 12月23日-1月9日まで休廊
会場:LIBRIS KOBACO
福岡市中央区大手門3-2-26 田中ビル401
営業時間:13:00ー18:00
休廊日: 火・水 会期中の祝日はオープン

///作家プロフィール///
田川基成
1985年生まれ。長崎県西海市の離島出身。
これまでに暮らしてきた場所と旅の経験を通して、人の移住や土地と記憶などに関心を持ち作品を制作する。

北海道大学農学部森林科学科を卒業後、2010年から東京で編集者、記者として働き、後に写真家となる。

千葉県の団地に暮らすイスラム教徒のバングラデシュ移民家族の5年間を撮った「ジャシム一家」で第20回三木淳賞。故郷・長崎の海への旅を記録した写真集・写真展「見果てぬ海」で2022年日本写真協会新人賞。在日韓国人作家・尹紫遠の生涯を追った『密航のち洗濯』(2024,柏書房,共著[写真撮影及び編集])で第46回講談社ノンフィクション賞を受賞。

2021年秋より福岡県糸島市に暮らす。

写真集
『見果てぬ海』(2020,赤々舎)

主な個展
2022「SAPPORO SNOWSCAPE」(Alt_Medium /東京 )
2022「見果てぬ海」(伊都郷土美術館 /糸島市 ) 
2021 「NAGASAKI SEASCAPES」(Alt_Medium /東京 ) 
2021 「見果てぬ海」(コクラヤギャラリー / 長崎、ESSE /札幌、HOGET/西海市 )
2020 「見果てぬ海」(Nikon Plaza 東京・大阪 )
2020 「Vernacular Churches」(Alt_Medium / 東京 )
2018 「ジャシム一家」(Nikon Plaza 東京・大阪 )
2018 「ジャシム一家」(札幌市教育文化会館/北海道 )
2017 「ジャシム一家」(Nikon Salon 銀座・大阪 )

グループ展
2024「re-flaming」 (塩竈フォトフェスティバル/宮城)
2016「Photobook as Object展」(RPS / 東京)
2015 「Between the Rivers」(東川国際写真祭/北海道)

本と写真 リブリスコバコ
LIBRIS KOBACO
フォトギャラリー& 写真集の本屋
福岡市中央区大手門3-2-26 ♯401
☎︎090(8395)6010
openday mon.thu.fri.sat.sun
close tue.wed
13:00-18:00

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長島有里枝『SWISS』朗読会📕

2024.11.09(Sat) - 2024.11.09(Sat)
2000円(予約制・500円のお買い物券付き)

✨長島有里枝さんが福岡・LIBRIS KOBACOへ✨

【長島有里枝『SWISS』朗読会のおしらせ】
LIBRIS KOBACOでは11月9日の土曜日の19時より、長島有里枝さんをお迎えして写真集『SWISS』の朗読会を開催いたします。予約制
@yurienagashima

福岡に長島有里枝さんが来てくださる…まるで夢見てるみたいです!
この喜びを福岡のみんなと声を出し合って(笑)噛み締めたい…!!!

長島有里枝さんの声で語られる朗読会。
LIBRIS KOBACOでSWISSの美しい世界を私と一緒に楽しみましょ〜(^^)

『SWISS』の朗読会では長島さんご自身が選ばれた文章や、来場者みなさんにお好きな文章を選んでいただきながら朗読をして頂くスタイルとなります。
堅苦しくない柔らかな雰囲気を楽しんで頂けると思います☺️

終了後にはサイン会も予定しておりますので、ご購入されたみなさんは写真集忘れずにご持参くださいね!

長島有里枝 『SWISS』朗読会(予約制)
日程:2024年11月9日(土)
開場:18時30分 スタート:19時00分~
登壇:長島有里枝
料金:2,000円(500円分のお買物券付)

このイベントにご尽力頂きました赤々舎の姫野さん
本当にありがとうございました(^^)
@akaakasha

あの頃を思い出そうとすると目の前にはいつもかっこいい写真を撮っている女性達がいた、

本屋さんに並ぶカルチャー誌やファッション誌。おしゃれな古着屋さんにさりげなく置いてある写真集。

その中に広がる自由な世界を撮る彼女達の写真は信じられないぐらいにかっこよくて…まだまだ閉塞感のあった女性の生き方に縛られていた私には憧れでしかなかった。

長島有里枝さんはその中でも最高にかっこよかった。
長島さんの撮る写真や生き方は、たくさんの勇気を私にくれた気がする。

LIBRIS KOBACO
増田みさ

【お申し込み方法】
✨ご予約制✨
※応募多数の場合には抽選となります

●店頭、インスタのDM、メールにてご予約可能です。(お電話では受付ておりません)

・代表の方の氏名、住所、電話番号
・代表の方のE-Mailアドレス
・参加者全員の氏名、参加者数
をご記入の上、お申し込みください🙏
info@libris-kobaco.com

本と写真 リブリスコバコ
LIBRIS KOBACO
フォトギャラリー& 写真集の本屋
福岡市中央区大手門3-2-26 ♯401
☎︎090(8395)6010
openday mon.thu.fri.sat.sun
close tue.wed
13:00-18:00

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前川光平写真展『家はガムテープで直せる』

2024.10.05(Sat) - 2024.11.03(Sun)
無料

LIBRIS KOBACOでは、10月5日土曜日より
前川光平写真展 『家はガムテープで直せる』を開催いたします。

前川光平の撮る世界には、郊外に点在する奇妙な軒先の光景が記録されています。
それは、空き缶や自転車の車輪、看板や人形などの日用品が、本来の用途とは異なる姿で軒先に装飾されている光景です。

その奇妙に感じる光景が、みなさまの目にどう映るのか…ご来場の方の反応をいまから本当に楽しみにしています!
10月5日スタートの前川光平写真展『家はガムテープで直せる』にてみなさまを心よりお待ちしております!

==========

『家はガムテープで直せる』は、私が東京の郊外、雑然とした路地裏で、配達の仕事を7年間していた経験を基に構成されている。ガムテープでグルグル巻きにされた家、捨てられた自販機から生えたマネキンの首、大量の空き缶で装飾された自転車。配達中に路上で遭遇したこれらの奇妙なオブジェクトは、壊滅的なもの、間違ったもの、場当たりで意味不明なもの…しかし魅力的な、観光ガイドには決して載らない生々しい郊外の断片である。一般的に見過ごされていくこれらの存在は、路地裏の住人たちが生きていくために必要な場所をそれぞれ築き上げてきた証である。手作りの生々しさと、その奇妙な形状に魅了された私は、それらを観察するべき「モノの在り方」として記録している。

-前川光平-

私たちはいつもどうやって見るもの見ないものを選択しているのだろうか。
ただ目に映る光景というのは、きっと無意識の選択によって切り取ってしまった世界を自分自身の枠の中でとらえているのだろう。

前川光平はそんな無意識に見ていない、見つけられない(あるいは見えてはいるが見ようとせずにいる)光景を写真に撮っているように感じる。

空き缶の花が咲く木々。
誰かの庭に鎮座する謎なオブジェ。
ガムテープでぐるぐるとまかれた不思議な何か。
けっして美しいわけではない誰かが作った、または作るつもりも無かった物体がただそこにあり、その光景を前川光平は撮影しているのだ。

彼に展示をして欲しいと思ったのは夜の闇の中でなぜこの光景を撮ろうと思ったのか…と、聞いてみたいと思ったことからスタートした。

「前川光平さんあなたはなぜこの奇妙にも見える光景を撮影しようと思ったんですか?」

もちろんその答えは彼から聞いているのだが、今展示である『家はガムテープで直せる』展で、私はもっと知りたいと思っている。

LIBRIS KOBACO
増田みさ

前川光平写真展
『家はガムテープで直せる』
期間:2024年10月5日(土) – 2024年11月3日(日)
会場:LIBRIS KOBACO
福岡市中央区大手門3-2-26 田中ビル401
営業時間:13:00ー18:00
休廊日: 火・水 会期中の祝日はオープン

///作家プロフィール///
前川光平
1993年、東京生まれ。2018年、日本大学芸術学部写真学科中退。金村修WS、海原力WS参加。
東京・埼玉で配達の仕事をしている時に見つけた奇妙な建築物”Yard Art”を記録した作品が、清里フォトアートミュージアム(2020-2022年度)に収蔵される。また、山奥に立つ案山子を題材した作品が、「PITCH GRANT 2023」(主催:THE BACKYARD)のファイナリストに選出される。
【グループ展】
2017年:Visual Communication Exhibition 2017(茨木県立つくば美術館)
2022年:Visual Communication Exhibition 2022 (茨木県立つくば美術館)
【個展】
2021年:『隣の芝は青い』 (Alt_Medium 東京)
2023年:『Carved Land』(IG Photo Gallery 東京)
【インタビュー】
ROADSIDERS’weekly (2021/1/06号, 2022/9/21号)
【収蔵】
清里フォトアートミュージアム (2020,2021,2022)

本と写真 リブリスコバコ
LIBRIS KOBACO
フォトギャラリー& 写真集の本屋
福岡市中央区大手門3-2-26 ♯401
☎︎090(8395)6010
openday mon.thu.fri.sat.sun
close tue.wed
13:00-18:00

LIBRIS KOBACO(リブリス コバコ)



 ギャラリー期間 営業日
月、木、金、土、日曜( 休廊日  火、水曜 )
開催時期はexhibitionページでご確認いただけます。

ブックストア期間 営業日
木、金、土、日曜( 定休日  月、火、水曜 )
定休日以外に不定休もあり。

ギャラリーもブックストアも
詳しい営業日はblogにてご確認いただけます。


営業時間 13:00 - 18:00
Tel 090 8395 6010
Mail info@libris-kobaco.com
Access
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福岡市中央区大手門3丁目2-26 田中ビル 401号室
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